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STARTUP STUDIO 連続してイノベーションを生む「ハリウッド型」プロ集団 を読んで

10月に出版された『STARTUP STUDIO 連続してイノベーションを生む「ハリウッド型」プロ集団』を読んでの感想です。

www.nikkeibp.co.jp

STARTUP STUDIO(以下スタートアップスタジオ)は、次から次に新しいイノベーティブな企業を生み出していく新しい組織形態のことを言うそうです。スタートアップスタジオは世界的に増えている傾向にあり、日本でもそのような取り組みがみられてもいます。

これまであまりスタートアップスタジオのような形態について意識をすることはなかったのですが、本を読んだことをきっかけで意識が変わりました。スタートアップは起業家が自分の子どもを育てるように1つ1つ育てていくものだという思いがありましたが、スタートアップスタジオは違います。効率的にスタートアップ企業を大量に生み出していくという、アメリカ的な発想の仕組みです。

たしかに起業はそう簡単には上手くいかないし、事業を成功させることも一苦労だし、効率的にビジネスを創造していくのは難しいのではないかという思い込みがあったのかもしれません。

スタートアップは専門家を1つの組織に集約することで、その難題を成し遂げます。その人材を揃えることができること、また、組織として有機的に機能する文化や仕事のメソッドがあることがアメリカの強みです。

日本でスタートアップスタジオに近い例は、BEENOS株式会社、株式会社エムアウトなどがあるそうです。孫泰蔵氏のMistletoe株式会社も近い形態かもしれません。また、この本の監修を行っている株式会社QUANTUMもスタートアップとの共創を手がける会社です。

スタートアップスタジオ出身の企業がフェイスブックやウーバーのように一大企業になる例も近々出てくるかもしれません。日本のビジネス環境にも影響を与えるかもしれないこのムーブメントに注目してみてはいかがでしょうか。